早い梅雨明けでしたが

ラズパイIoT

「IoTに取り組みたい…」という想いから漠然とスタートしたRaspberryPiによるデータ収集ですが、昨年7月のスタートから1年が経過しました。今も黙々とデータを蓄積していますが、この間、

・Pythonでコードを書いたり
・データ蓄積先をローカル(ラズパイ内に立てたDBMS)からNAS(LAN経由)に変えたり
・データ視覚化(LAN内とVPN経由から)のツールとしてGrafanaを導入したり
・外部公開用としてクラウド環境(GCP:Google Cloud Platform)を試してみたり

という感じで、IoTの入口から一歩中へ入ることができたような感覚ではあります。
最近、センサーによる居室空間のCO2濃度定期測定・可視化に取り組みました。
コロナ禍で話題になることもあったCO2濃度ですが、建築基準法では1000ppm以下に抑えるように定められています。(近年の屋外の標準的なCO2濃度は420ppmくらい)
詳細はこれからまとめようかというところですが、閾値1000ppmを超過したことを知らせるLINE通知がちょいちょい飛んできます。「見えないものが可視化される」って、興味をそそられますね。

気象庁のCO2濃度経年変化のページを改めて見てみましたが、1987年が351.4ppmで2021年の419.5ppm(いずれも岩手県綾里)という年平均値の変化に不安を感じます。

 

梅雨入り明けマップ

例年より1週間程度遅めの梅雨入りだったのに、3週間程度早めの梅雨明けとなりました。
梅雨前線の停滞・線状降水帯の発生等が梅雨時期に多く起こり得るので、早い梅雨明けは豪雨災害の要因が減ることへ繋がるはず…ですが、こんなに早い梅雨明けで大丈夫でしょうか?
期間における降雨量など梅雨に関する情報が夏が過ぎた頃に発表されるので、後々その視覚化を行う予定でいますが、特に農作物に関して好ましくない影響が及ばなければ…と。

 

 

令和2年7月豪雨

令和2年7月4日に発生した令和2年7月豪雨で全国各地に被害が発生しましたが、最大の被災地である熊本県からは月1回のペースで被害報が発表されていました。
熊本県からの発表が4月1日以降に行われていないことから、災害発生から2年が経つ令和4年7月4日をもって、4DGISLabもデータ更新作業を終えることとしました。

災害発生から間もないうちは災害の状況を追いかける動きが多数あるように感じますが、時の経過とともに人の手も潮が引いてゆくようです。
災害の発生日を確かにすることはできたとしても、災害の終了日を確かにすることが難しいように、体を動かすボランティア・遠隔地からの情報支援をいつまで継続すべきかの判断は大変難しいように感じます。

 

 

その他

RaspberryPi Zeroの新バージョン“RaspberryPi Zero 2 W”が技適を通過し、日本で販売されるようになってから2週間。ようやく入手しました!
Zeroでも順調にデータ収集できているので特段の不満もありませんが、Zero比での能力向上(シングルスレッドで40%、マルチスレッドで500%)がどれほどのものか?
ちょっと色々試してみようかという週末です。